シロアリは翅が4枚ともほぼ同じ大きさであるという意味づけから、昆虫学ではシロアリ目に分類され、世界に約2,500種が生息しています。そのほとんどは人間と直接関係のない場所で生活しており、枯れ木や落ち葉を食物や巣の材料として運ぶので、物質の循環に大きな役割を果たしています。
日本でも約20種が記録され、その中でも特にヤマトシロアリ、イエシロアリやアメリカカンザイシロアリ等が主要な家屋害虫とされており、木材を多用する日本の建築物に大きな被害を与えています。
シロアリは明るい所を避けて活動する習性があるので、建築物への侵入経路も床下から蟻道を構築しながら木材内部を加害するために、人目につきにくく気がついたときには被害が相当進行していることがよくあります。
したがって、新築時の予防処理や早期発見による防除処理を行う重要性があり、地震や台風による建物倒壊の原因を除き、建築物としての耐久性・安全性を確保することが極めて肝要です。